ベンガラは漢字で「弁柄」や「紅殻」とも書きますが、一度は聞いた事がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ベンガラとは土から取れる酸化鉄の事で、日本では昔から防虫防腐の為や、見栄えを良くする為に家屋の内外に塗料として使用されてきました。ベンガラの名前の由来は、江戸時代にインドのベンガル地方から輸入したことから「ベンガラ」と言われるようになったそうです。

今回ご紹介するベンガラ和紙は、和紙の原料の中にベンガラを入れて漉いたものになります。

ベンガラ和紙
(ベンガラ三椏和紙 寸法:98cm×54.5cm ¥1,500(税抜)参考価格)

赤茶や渋いピンク色のようにも見えます。
この和紙は、弊社と先先代からお付き合いのある岡山県の横野和紙「上田手漉和紙工場」さんで作られているものです。

和紙の3大原料の一つである三椏(みつまた)を原料に、化学薬品は一切使わず、乾燥も板干しでおこない作られています。

板干しの為、よく見ると板の目が見えます(ベンガラ和紙表面)
※画像は全てクリックすると大きくご覧頂けます。

上の写真を良く見て頂くと、板の目がうっすらと和紙にうつっているのが見えます。

現在市場に出回っている和紙の乾燥は、一般的に効率の良い鉄板乾燥(ステンレス製)と呼ばれるものが主流です。鉄板乾燥は、水気をきった和紙を熱した鉄板で一気に乾燥させるので効率が良い方法です。

しかし、乾燥させる際に和紙の繊維を壊してしまう為、板干しが一番和紙の乾燥には良いとされています。良い原料、腕の良い手漉き職人さん、そして板干し乾燥が揃う事で何百年も生きる日本の強くしなやかな和紙が出来上がるのです。

ベンガラ和紙ではありませんが、手漉き〜板干しの作業が動画で見れます。
津山観光協会さんのウェブページから見れますので、ご興味のある方はご覧下さい。
リンク先のページ下の方に動画再生ボタンがあります。
※リンク切れの場合はご了承下さい。


色鮮やかな液体ですね(ベンガラ和紙制作風景)漉きあがった和紙もなんとも言えない色合いです(ベンガラ和紙制作風景)
こちらは実際に漉いて頂いている所です。
すごく鮮やかな色合いですが、これがベンガラの色合いです。

赤色の液体の中には三椏(みつまた)、ベンガラ、ネリ材などが入っています。
脱水後、板干しで乾燥させると最初にご紹介した写真のような優しい色合いの和紙になります。

このベンガラ和紙を壁紙として取り入れると、とても綺麗なのでご紹介します。

ベンガラ和紙の間施工から20年程経過しても飽きない色合いです(ベンガラ和紙の間)
この写真のピンク色のような部分が全てベンガラ和紙です。

レンガ貼りと呼ばれる貼り方で施工してあり、ここでは正方形のサイズにカットしたものを下の方から順に貼っています。下から和紙を貼る事で、和紙同士が重なる部分の段差に埃などがたまらないようにしています。

ベンガラ特有の色合いが落ち着いた雰囲気ながらも、華やかさが出ていますね。
ちなみにベンガラ自体、安定した酸化状態にあるので紫外線などの影響を受けにくく、色合いの変色にも強いとされています。

写真を見ると窓から差し込んだ光によって光と影が生まれています。通常であればそういった部分に色ヤケや退色は起きてもおかしくないのですが、全体的に見ても色合いの変化は感じられません。(お軸の裏も色ヤケはありません)

驚きなのは、この写真のベンガラ和紙は施工して20年近く経過しているという点です。
それだけ経過しても尚、美しさは保たれています。

日の当たり具合や照明によって色合いが違って見える事も面白いですし、なにより長く経っても飽きない色合いという所がオススメです。

その他、現代住宅でもベンガラ和紙を取り入れて頂いた所があります。

現代の住宅にもベンガラが合います
※弊社ウェブページに詳細を載せています。

こちらもレンガ貼りで、部分的に本金を散らしたベンガラ和紙を入れています。
手作りの為に出る色の濃淡も、組み合わせを見ながら配置しています。
この事例はリンクを張ってありますので、是非ご覧下さいませ。

ベンガラ和紙はいかがでしたでしょうか。
和紙には、その他にも魅力や可能性が沢山ありますので、このブログを通じて少しでもそれがお伝え出来たらいいなと思っています。

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